器械点後視点法

Collage Siteでの器械点後視点法の作業手順について説明します。

器械点後視点法は、測量作業で一般的に行われている器械設置方法の1つであり、スキャナ―を任意の既知点(器械点)の上に設置し、器械高を計測して位置を決めます。次に、別の既知点(後視点)をプリズム、またはターゲットを用いて計測し、スキャナ―の方向を決めます。

  • スキャナ―の位置は、器械点の座標値を入力し、器械点からのスキャナ―の高さを計測することによって求められます。
  • スキャナ―の方向は、スキャナ―から離れた位置にある後視点を計測することによって求められます。この後視点はスキャナ―の位置を確認するためにも使用されます。

新しいステーションを作成したら、右側のワークフローパネルより、器械設置器械点後視点法を順に選択します。

事前に参照点用のポイントレイヤーが設定されていない場合、以下のダイアログが表示されます。



空のレイヤーを作成を選択して新規レイヤーを作成するか、あるいは、閉じるを選択してワークフローメニューに戻り、CSV形式のポイントリストを読み込む必要があります。ポイントリストの読込方法については、参照データの読込をご覧ください。



右側パネルに、器械点後視点法による器械設置ワークフローが表示されます。この設定画面では、次の値を設定します。

  • 器械点: 右側パネルのドロップダウン、または、下図に示すように、ビュー上でポイントをタップすることで表示されるポップアップメニューより、器械点を選択します。
  • 器械高: 器械高を手動で計測し入力します。但し、GLSシリーズのスキャナ―機器の場合、付属の専用円形ターゲットシートをスキャナ―機器の真下に置き、器械高計測を実行することもできます。
  • 後視点: 右側パネルのドロップダウン、または、ビュー上でポイントをタップすることで表示されるポップアップメニューより、後視点を選択します。



また必要に応じて、ボタンをタップし、以下のダイアログ上で座標を入力することで、新しい参照点を作成することができます。



使用する参照点と器械高の入力が完了したら、計測ボタンをタップし、ターゲット計測画面より、後視点上に設置されているターゲットの計測を行います。ターゲット計測の詳細手順は、ターゲット計測を参照ください。



後視点上に設置されているターゲットを計測したら、計算ボタンをタップしレジストレーション処理を実行します。処理が完了すると、レジストレーションレポートが表示されます。



レポートの右上にある × ボタンをタップし、レポートを閉じます。そして、次に操作可能な機能がワークフローパネルに表示されます。