ターゲット計測

Collage Siteでターゲット計測を行う方法について説明します。

ターゲット計測画面は、器械点後視点法、後方交会法、一般的なターゲット計測や新点計測ワークフローにおいて使用されます。ターゲットを視準するためにカメラ画像をタップしてスキャナーを回転したり、黄色の +- のボタンを使用してカメラ画像の拡大/縮小を行ったりできます。

  • GLSの場合:ズームレベルに応じて、広角カメラと望遠カメラの両方を用いて、ターゲットを視準することができます。
  • GTLの場合:広角カメラを用いて、おおよそのターゲットの方向に機器を向けた後、機器の望遠鏡とダイヤルを使用して機器を手動で正確に視準することができます。長距離ターゲットを視準する場合に特に必要です。

右側パネルのターゲット計測画面を使用して、各ターゲットに関連するターゲット計測設定と制御パラメーターを入力します。
なお、プリズムの追尾機能には対応していません。

ターゲット計測は、後で器械設置を行う場合のために単独で実行したり、器械点後視点法や後方交会法の器械設置ワークフローの一部として実行したりできます。

プリズムトラッキング GTL-1200でのみ使用可能。

ワークフロー

右側のパネルでターゲット計測設定を行います。

  • ターゲットタイプ: スキャナーがターゲットを計測する方法を決定するため、正しいターゲットのタイプを指定してください。
  • プリズム定数: 特定のプリズムには、プリズム定数がプリセットされています。この値がご使用のプリズムの定数値と一致していることを確認してください。プリズム定数が一致しない場合は、ターゲットタイプでカスタムプリズムを選択してください。
  • ターゲット高: プリズム、またはターゲットが、ポールや三脚などを用いて、既知点より高い位置に設置されている場合に、既知点からターゲットまでの高さを入力してください。
  • レーザーポインター: ターゲット計測の視準作業を支援するため、必要に応じて、可視レーザーを利用してください。
  • ターゲットまでの距離: ターゲットがスキャナーから5m以内に設置されている場合、カメラ画像上に表示されているレチクルの表示誤差が大きくなります。この場合、近距離を選択することで表示誤差を軽減します。
  • サーチ範囲: ターゲットの探索範囲を変更します。探索範囲が広いと、ターゲットの計測時間が若干長くなりますが、ターゲット位置を正確に視準する必要はありません。レチクルの外側の円が、現在の探索範囲を示します。
  • フラッシュライト: これはGLSのみの設定です。フラッシュライトを用いることで、一素子プリズムを素早く検出し、計測することができます。
  • 手動調整: これはGLSのみの設定です。手動調整をオンにすると、スキャナ―機器を手動で回転させることができるようになります。



まず、スキャナー機器を手動で回転させ、計測するターゲットの方向に大まかに向けます。次に、カメラ画像上のターゲットをタップし、カメラ画像上に表示されるレチクルをターゲットに近づけます。



必要に応じて +/- ボタンを使用して拡大・縮小を行い、ターゲットを確認できるズームレベルに調整します。その後、画像上をタップしてレチクルがターゲットの周辺に表示されるように調整します。

GLS-2200を使用する場合、最初のズームレベルのみ広角カメラを使用し、他のズームレベルは望遠カメラを使用します。ボタンを1回タップすると、望遠カメラに切り替わります。

GTL-1200を使用する場合、広角カメラの3段階のズームレベルしか使用できません。長距離のターゲットを視準する場合は、機器の望遠鏡を使用する必要があります。



レチクルの外側の円が完全にターゲットを囲むするように、サーチ範囲を調整します。ターゲットがこの円内に収まっていない場合、ターゲットのスキャンは失敗します。



計測ボタンをタップして、ターゲット計測を開始します。

ターゲット計測が完了したら、カメラ画像、またはGTL-1200の望遠鏡を使用して、スキャナーがターゲットを正しく視準し計測できているかを再確認します。ターゲット計測が成功している場合は、保存を選択します。それ以外の場合は、破棄を選択して再試行してください。

備考

GLS-2200の場合、以下に示す通り、測定対象物までの距離に応じて、適切なサーチ範囲とターゲットタイプを使用してください。
これらが適切でない場合、レチクル内にターゲットが収まっていても、計測に失敗する場合があります。

ターゲットシートを使用する場合

測定対象物までの距離 (m) サーチ範囲 ターゲットシート
2 - 5 2.5
5 - 10 1.0
10 - 20 1.0 小、中
20 - 50 0.5 小、中
50 - 100 0.5 中、大
100 - 200 0.5

※小: 3cm、 中: 6cm、大: 12cm

プリズムを使用する場合

測定対象物までの距離 (m) サーチ範囲 プリズム
10 - 25 1.0 2型、5型、ATP 1/2
20 - 50 0.5 2型、5型、ATP 1/2
> 40 0.2 2型、5型、ATP 1/2

サポートされるターゲット・タイプ