範囲設定スキャン
範囲設定スキャン
範囲設定スキャンでは、矩形によりスキャン範囲を指定して、その範囲内だけをスキャンしデータを取得できます。スキャン範囲はスキャナ―のカメラ画像を利用して指定します。範囲設定スキャンは、必要な箇所だけを迅速にスキャンするため、全体のデータ量を低減でき、さらには、点群生成やノイズ除去などの処理時間も削減できるため効率的です。

スキャン範囲の設定方法には2通りあります。
- 矩形の左上隅と右下隅を指定する方法
- ドラッグ操作により矩形を指定する方法
矩形の左上隅と右下隅を指定する方法
-
まず、右パネルの ワークフロー タブより、スキャン、範囲指定スキャン を順に選択します。
-
まず、スキャナーを回転させて、カメラ画像中心にあるレチクルがスキャンを行いたい矩形範囲の左上隅の位置を向くようにします。スキャナ―のレーザーポインターをオンにすると、スキャナ―の向きがわかりやすくなります。レーザーポインターを使用するには、右側ワークフローパネルの上部にある レーザーポインター トグルをオンにします。
また ターゲットまでの距離 は、レチクル(コーナー)の位置を画像上で正確に表示するための設定です。レチクルが指す対象までの距離が5m以内の場合は 近距離 を、5m以上の場合は 遠距離 を設定することでレチクルの表示誤差を軽減することができます。
準備が整ったら、グレー色の 左上を設定 をタップします。カメラ画像上に赤色の 「 マークが表示され、ボタンが緑色に変わります。左上隅の位置を変更する場合は、左上をクリア をタップし、上記と同じ手順を再び行い、再設定します。


- 次に、カメラ画像中心にあるレチクルがスキャンを行いたい矩形範囲の右下隅の位置に向くように、スキャナ―を回転させます。グレー色の 右下を設定 をタップすると、カメラ画像上に設定した矩形範囲が赤枠で表示されます。

- スキャン設定を調整し、スキャン開始 をタップします。
ドラッグにより矩形を指定する方法
-
この方法では、指、もしくはスタイラスペンを使用してスキャン範囲を指定します。まず右パネルの ワークフロー タブより、スキャン、範囲指定スキャン を順に選択します。
-
スキャン範囲をカメラ画像上を指、またはスタイラスペンでドラッグして、スキャンを行いたい矩形範囲を指定します。画像上を押している間だけ、矩形範囲を調整できます。 正しくスキャン範囲が設定されると、カメラ画像上に設定した矩形範囲が赤枠で表示され、また右側パネル上部にある2つの矩形範囲の設定ボタンが緑色に変わります。

- スキャン設定を調整し、スキャン開始 をタップします。
補足
スキャン設定を変更すると、上述のスキャン範囲の指定方法に関係なく、ワークフロー タブ上部に推定スキャン時間が表示されます。スキャンの開始 をタップすると、右側のワークフローパネルにスキャンの進行状況を示すプログレスバーが表示されます。スキャンを止めたい場合は、スキャン中にキャンセルすることができます。また、いつでもスキャンを一時停止し、必要に応じて再開することもできます。詳細については、スキャンの一時停止を参照ください。
スキャンが完了すると、スキャンプレビュー画像が表示されます。スキャンデータに問題がなければ、保存 を選択し、問題がある場合は、破棄 を選択します。保存 を選択すると、機器からデータがCollage Siteへ転送され、データ処理が自動的に開始されます。