リソース制御
Collage Site Resource Controller は、Collage Siteの処理設定に関するいくつかのパラメータを調整するためのアプリケーションです.
インストール
Collage Siteのインストール中に、この Resource Controller を使用していくつかの初期設定を設定するように求められます。

上図はインストール中に表示される Resource Controller を示しています。最初からCollage Siteをインストールするデバイスのリソースに合わせてパラメータが調整されているため、「RAM Limit (RAM制限値)」の初期値はデバイスによって異なる場合があります。

上図のスライダーを使用して、Collage Siteが処理に使用するRAMを設定できます。このパラメータは、Collage Siteにおけるデータ処理やその他のタスクの処理速度に影響します。このRAMの設定では、7GB以上の値を設定するようにしてください。
リソース制御ツールでは、RAM最大値の75%以下を割り当てるようにしてください。RAMの75%以上を割り当てると、Collage Site および Windows OSの機能が低下する恐れがあります。

上図のスライダーを使用して、Collage Siteで使用している物理ディスク上の仮想パーティションの最大許容サイズ (Maximum Partition Size) を設定できます。このパーティションのデフォルト値、および最小サイズは256GBとなっていますが、必要に応じてパーティションのサイズを増やすことができます。 このパーティションには、データ処理を行うCollage Siteのプログラムや、Collage Siteに保存されているプロジェクトやスキャンのデータが保存されており、リアルタイムでのデータ処理を実現しています。
補足: このパーティション制限を超えないようにする必要があります。パーティションサイズの最大容量に近づくと、Collage Siteはパーティションに残りの空きスペースが25GB未満であることを警告します。処理がパーティション内で一時的に数GBのスペースを占める可能性があります。したがって、パーティションに設定した上限に近づいている場合は、現在作業していないプロジェクトをCollage Siteから削除することをお勧めします。

Collage Siteのパーティションの空きスペース容量を確認するには、アプリケーションの上部にあるディスクアイコンをクリックします。この数値は、パーティションの空きスペース容量に基づいて、リアルタイムに更新されます。
パーティションの最大量を超えると、Collage Site内のすべてのデータファイルが破損する可能性があります。
インストール後のリソース制御

Collage Site Resource Controllerは、パーティションを縮小して、デバイス上の空きスペースを増やしたい場合に、仮想パーティションを最適化することもできます。パーティション内のスペースを空けるには、まずCollage Site内の使用していない不要なプロジェクトやレイヤーを削除してください。次に、Collage Site ResourceController を起動します。
Optimizeボタンを押すと、Collaege Siteで削除されたプロジェクトファイルがパーティションから物理的に削除されます。これにより、パーティションの全体サイズが縮小され、処理やプロジェクト保存のためにより多くのスペースを確保することができます。
プロジェクトの削除
ドロップダウンメニューにあるプロジェクトページからプロジェクトを削除するだけでは、レイヤーデータ(スキャン、コントロールポイント、3Dジオメトリなど)が削除されないことにご注意ください。プロジェクトを完全に削除するには、最初にプロジェクトページからプロジェクトを削除してから、ドロップダウンメニューからレイヤーを選択します。レイヤーページ上部にある未参照レイヤーのトグルを用いてレイヤーをフィルタリングします。これにより、現在いずれのプロジェクトにも属していない「未参照」のレイヤーのみを表示できます。これらのレイヤーを全て削除することで、プロジェクトデータを完全に削除することができます。
リソース制御ツールによるデータ移行
Collage Site v1.2以前のバージョンで作成されたプロジェクトデータが存在する場合、リソース制御ツールはこれらのデータを検出し、リソース制御ツールダイアログの上部に新しくMigrate Project Files to Windowsボタンが表示されます。Collage Site v1.3以降を使用する場合、このボタンを押して、以前のバージョンのCollage Siteで使用されていたWSLパーティションに保存されたデータを、ネイティブのWindowsストレージにある保存場所へ移行する必要があります。 なお、Collage Site v1.2以前のデータが存在しない場合、リソース制御ツール上にこのボタンは表示されません。

Migrate Project Files to Windows ボタンを選択すると、システムはデータ移行が可能かどうかを確認します。 プロジェクトデータを移行するための十分な空きディスク容量がない場合、以下のエラーが表示されます。また、ステータスバーには 「Data migration failed!」と表示されます。

データ移行を続行するのに十分な空きディスク容量がある場合は、リソース制御ツールのダイアログ上のボタンとスライダーが無効化されます。データ移行処理が完了するまでお待ちください。処理が完了するまでの間に、「Data migration failed!」 エラーが表示された場合は、お近くのサポート担当者に連絡してください。
データ移行処理が完了すると、リソース制御ツール上のデータ移行機能は非表示となり、通常のボタンとスライダーのみがダイアログ上に表示されます。