よくある質問と回答
一般
質問1:
Collage Siteでプロジェクトやステーションを作成する時に使用できない文字はありますか?
回答:
Collage Siteでは日本語などのマルチバイト文字や、!, @, #, ?の特殊文字、および空白を使用することはできません。これらの文字のいずれかが含まれている場合、それらの文字が削除されるまでダイアログ上に警告が表示され、先に進むことはできません。
質問2:
Clear Collage Site Cacheツールは何ですか?
回答:
これはCollage Siteを新しいバージョンに更新しようとして問題が発生した場合に使用される高度なテクニカルサポート用のツールです。
ライセンス
質問1:
「オフラインライセンスはオンラインで有効化される必要があります」というエラーが表示された場合、どうすれば良いですか?
回答:
Collage Siteのライセンス認証システムでは、少なくとも月に1回はデバイスをインターネットに接続する必要があります。このエラーが発生した場合は、お使いのタブレットデバイスをインターネットに接続した状態でCollage Siteを起動してください。
リンク
質問1:
点群マッチング(自動調整)に適した環境、または不適な環境を教えてください。
回答:
以下の条件を満たす環境の場合、点群マッチングが成功する可能性は高くなります。
- 建物の壁や柱、パイプ、設備機器などの特徴的な形状のものが多い
- 広範囲に計測でき、他のスキャンデータとのオーバーラップを確保できる
逆に、以下の条件を満たす環境の場合、点群マッチングは失敗しやすくなります。
- 走行中の車両や人、重機など、時間の経過とともに位置や形状が変化するものが多い
- 廊下や長いトンネルのように同じパターンが続く
質問2:
点群マッチングを行う場合、どのくらいの間隔で器械を設置すれば良いですか?
回答:
スキャン設定や環境にも依存しますが、基本的には、スキャナーの視点に立った時に大きく景色が変わらないように器械を設置することがポイントです。
例えば、屋内の場合、壁や柱の近くに器械を設置するのではなく、近隣のスキャンと重複する範囲に特徴的なものが多く含まれるように、壁や柱などの障害物から少し離して器械を設置すると良いです。また計測する部屋が変わると急激に景色が変わり、オーバーラップを確保できないため、部屋の出入口では計測する必要があります。一般的に、点群マッチングに適した環境では、5m間隔でデータを取得することで十分なオーバーラップを確保でき、点群マッチングの成功率が上がります。
また低密度スキャンの転送オプションを使用する場合、点群密度が粗いため、機器周辺(半径15m以内)に特徴的なものが少ないと点群マッチングに失敗する可能性があります。失敗した場合は、次に示す方法により解決する場合があります。
- 手動初期調整によりステーションの位置・回転を調整後、自動調整を実行する
- スキャンアップグレードにより低密度スキャンをフルスキャンのデータに更新した上で自動調整を実行する
- ステーション間の距離が短くなるように器械を設置し、スキャンデータ間のオーバーラップを確保する
質問3:
どのように点群マッチングの結果の良し悪しを確認すれば良いですか?
回答:
点群マッチングの結果を表す距離(RMS)、強度、オーバーラップ率に、適正値から外れた値がないかを確認します。
当社が推奨する適正値は、以下の通りです。これらの指標については、リンクの作成/調整 を参照ください。
- 距離:
- 自動初期調整 : 20cm以下
- 自動調整、最適化 : 5cm以下
- 自動初期調整 : 20cm以下
- 強度:70以上
- オーバーラップ:40%以上
もし外れ値がある場合は、手動初期調整機能を用いて、平面ビューや3Dビューを活用し、様々な向きから点群データを目視で確認します。
最も簡単な方法は、平面ビューにおいて、ビューの向きを上面図、正面図、側面図と変更しながら、スキャンデータに含まれる構造物の輪郭が2重になっていないかを確認します。2重になっている場合は、手動初期調整により手動で位置を修正した上で、再び点群マッチングを行う必要があります。
質問4:
最適化処理を行う場合に必要なループはどのように作成すれば良いですか?
回答:
最適化処理では、リンクが多いほど有効に働きます。但し、各リンクにおいて点群マッチングが成功することが必要です。
大きいループと小さいループの両方を作成することで、点群マッチングにより蓄積した誤差を広範囲に適切に分散させることが可能となります。

またループと聞くと、丸く輪になるようにリンクを作成しなければいけないと思うかもしれませんが、点群マッチングが成功するのであれば、直線上に並べられたステーションでもループを作成することが可能です。例えば、下図のように、直線上に1ー2-3-4とステーションとリンクが作成されている場合、(1-4)、(1-3)、(2-4) の3つのリンクを新たに作成することでループが得られます。


質問5:
2回のスキャンをほぼ同じ場所で行いました。スキャンされている範囲はほぼ一致していますが、点群マッチングの結果で表示されるオーバーラップ率は70%程度しかありませんでした。これは何故ですか?
回答:
オーバーラップは、スキャン内の対応点の数を全点数で割ることで計算されます。2つのスキャン間で対応点を正確かつ完全に計算することは難しく、Collage Site は可能な限り最善の予測を行っています。Collage Siteではフィルタリング処理を行い確実性の高い対応点のみを使用しているため、CollageSiteの計算で扱うデータは、実際の点群より少なくなり、実際のオーバーラップよりもオーバーラップ率は小さい値で表示されます。一方で、不確実性の高い対応点は除去されるため、点群間の距離(RMS)は小さくなり、より高精度な点群マッチングの結果を得られます。データの判断は距離(RMS)で行うようにしてください。
データの読込/出力/公開
質問1:
現場でCollage Siteを用いて低密度スキャンの確認のみを行い、オフィスに戻って、SDカードに保存されたスキャンプロジェクトをMAGNET Collageへ読み込み、フルスキャンを処理することはできますか?
回答:
現在、Collage Siteではこのようなワークフローをサポートしていません。Collage Siteで取得したスキャンプロジェクトをMAGNET Collage上でご利用頂くには、まずCollage SiteよりMAGNET Collage形式でプロジェクト出力を行い、その後、そのプロジェクトをMAGNET Collage側で読み込む必要があります。
質問2:
Autodesk Revitで作成したFBX形式の3Dモデルを読み込むと、ビュー上で参照データと同じ座標系で表示されないのは何故ですか?
回答:
Autodesk Revitでは複数の座標系を保有することができるため、現在、Collage SiteではRevitから出力されたFBX形式には対応していません。
Autodesk Revitではなく、Autodesk Navisworksを用いて、FBX形式の3Dモデルを出力してください。